小劇場ブームとは

演劇に関する古書は専門書としても人気が高いです。小劇場ブームというと演劇がお好きな方にとっては、リアルタイムで体験していない世代にも特別なものを感じさせるものです。
こちらでは1960年以降から続くアングラ演劇から小劇場運動に続く流れをご紹介します。      

アングラ演劇

古本・中古本の魅力

1960年代は学生運動が盛んだった時代背景もあり、若者が社会への主張をエネルギッシュに行った時代ともいえるのではないでしょうか。当時生まれたアングラ演劇も、社会背景や既存の新劇に対する反体制的なエネルギーから生まれたものです。地下など表面化しにくい場所でアンダーグラウンド(アングラ)な活動をするところからアングラ演劇と呼ばれました。
寺山修司の「天井棧敷」や唐十郎の「状況劇場」といった劇団が旗揚げされ、映画でも大島渚が前衛的なテーマや表現をする新進気鋭の監督として注目された時代です。現在でも戯曲や脚本が古書として人気が高く、演劇の道を志す方が専門書として読む機会も多いです。
(余談ではありますが、当ショップ名の”paradis(パラディ・フランス語)”は「天井棧敷」という意味です。
敬愛する寺山修司氏とフランス映画の名作「天井棧敷の人々」から拝戴したもので、目の肥えた芝居好き(=芸術愛好家)にも耐え得るような品揃えを目指す、という願いを込めて店名と致しました。)

小劇場ブーム

1970年代以降も演劇に携わる多くのリーダーが登場し、現在はテレビドラマや映画といった別ジャンルの第一線でご活躍される方も多いです。1970年代には1960年代の前衛的な演劇に影響を受けた、つかこうへいや山崎哲が台頭しました。 80年代には野田秀樹や鴻上尚史らが、リーダーとして演劇を引っ張った時代です。90年代以降はバブルの崩壊により、地方に演劇のできる空きテナントが増えたこともあり、東京以外での小劇場オープンラッシュがありました。その流れは現在でも連綿と続いていて、シャッター通りとなった地方の商店街テナントを利用するアマチュア劇団も多いです。

空間を楽しむ

古本・中古本の魅力

60年代以降の演劇は、社会のメインの流れに対抗しようとするエネルギーが、演劇人たちを動かしていた部分もあります。企業などのスポンサードがないアマチュア劇団が、小さな小屋で自由な表現をするというところに、サブカルチャー特有の空気を感じていた方も多いようです。演劇専門書や文学・原作本の古書は、現在でもその空間が持つ空気感に触れられるものです。